横浜市 山手111番館

イギリス館の南側、噴水広場を挟んで立っているスパニッシュスタイルの洋館が、山手111番館。ワラン坂通りに面した広い芝生を前庭とし、ローズガーデンを見下ろす建物は、大正15(1926)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として建築される。設計したのはベーリックホールと同じJ.H.モーガンである。玄関前の3連アーチがベーリックホールと同じ意匠となるが、111番館は天井がなくバーコラになっているので異なる印象を与える。山手111番館はモーガンの代表作のひとつである。
《アクセス》
JR京浜東北線石川町駅 徒歩20分
《住所》
横浜市中区山手111
《電話》
045-623-2957
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/

スパニッシュスタイルが特徴的なラフィン邸は、赤い瓦屋根(残念ながらスパニッシュ瓦ではない)に荒々しいスタッコ仕上げの白壁の建物。地下がコンクリート、地上が木造2階建て西洋小屋組みの寄棟作りである。創建当時は、地下部分にガレージや使用人部屋、1階に吹き抜けのホール、厨房、食堂と居室、2階は海を見晴らす寝室と回廊、スリーピングポーチを配していた。
ラフィン邸の外観は、正面は左右対称で2階には矩形の窓が並ぶ。また、傾斜地を利用して建造されているため、正面から見ると2階建だが、背面から見ると地下部分を合わせた3階建に見える。
玄関を入ると、中央部分を吹き抜けにしたホールがあり、回廊が2階部分を回っている。正面には木製のマントルピースにタイル貼りの暖炉があり、その上部は回廊が張り出ている。
ホール奥にある食堂は、壁の腰高の羽目板や太い天井の格縁で落ち着いた雰囲気を醸し出している。
2階寝室は、大きな窓から海を眺めることができる。
ラフィン邸はどちらかと言えばこじんまりした建物であるが、大正期のスパニッシュ住宅として貴重な建造物である。
地下1階には、喫茶室も併設されている。

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